セルジオ・ペレス
Sergio Pérez Profile

セルジオ
ペレス

Mexico

Mexico

·

F1

BORN
1/26/1990
グアダラハラ(メキシコ)
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CAREER START
2011
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NATIONALITY
Mexico

意欲・情熱・決意でモータースポーツ最高峰の頂点を目指すメキシコ人ドライバー

“チェコ” の愛称で親しまれているセルジオ・ペレスはF1パドック内で最も人気の高いドライバーのひとりで、笑顔が広く知られているが、その笑顔の裏には、強固な意志でワールドチャンピオンを目指し続ける不屈のレーサーという本質が隠れている。

1990年にメキシコ・グアダラハラで生まれたチェコは、わずか6歳でカートに乗り始めると、デビューシーズンでいきなり4勝を記録。そして、カートシーンでチェコの才能が輝きを増していくと昇格を繰り返すようになり、参戦した全カテゴリーで最年少記録を塗り替えていった。尚、この記録によって、チェコは規定年齢に達していなかったにもかかわらず、80ccミッションカートシリーズ参戦が特例で認められた。

2004年、チェコはプロドライバーの契約を勝ち取ると米国のSkip Barber National Championshipに参戦。このシリーズを総合11位で終えたチェコは2005シーズンからヨーロッパへ渡り、幼い頃からの夢だったF1ドライバーを目指し始めた。

チェコが渡欧後初めて獲得したシートはドイツフォーミュラ・BMW ADACシリーズを戦うチーム・ロズベルグだった。当時のチェコはドイツ語が話せず、住む家もなかったため、チームマネージャーが所有するレストランに住み込みながらの参戦となったが、チームに初勝利をプレゼントするなど活躍を見せ、デビューシーズンを総合14位で終えた。2シーズン目は総合6位へジャンプアップし、さらにはA1シリーズにも2レースに参戦。史上3番目に若い同シリーズ参戦ドライバーとなった。

2007シーズン、チェコは渡英してイギリス・フォーミュラ3シリーズに参戦する。デビューシーズンはT-Sportのドライバーとして旧式シャシーを使用するナショナルクラスを走り、総合優勝を記録。シリーズ全戦の3分の2で優勝し、ほぼ同率でポールポジションを獲得し、表彰台を逃したレースは2戦だけという圧倒的な強さを見せた。

素晴らしい成績を収めたチェコは、続く2008シーズンにT-Sportと共にイギリス・フォーミュラ3・インターナショナルクラスへ昇格。シーズン前半に総合首位に立つ活躍を見せたあと、総合4位でフィニッシュした。

また、同シーズンのチェコはGP2にも参戦し、Campos Grand Prix(カンポス・グランプリ)のドライバーとしてアジアシリーズを戦った。チェコはGP2初参戦だったにもかかわらず、バーレーン・インターナショナル・サーキット(サヒール)とロサイル・インターナショナルサーキット(カタール)での2勝を含む表彰台3回を記録した。

2009シーズン、チェコはArden International(アーデン・インターナショナル)へ移籍して GP2シリーズに参戦し、総合12位でフィニッシュした(ベストリザルトはバレンシアGPの2位)。その後、オフシーズンにBarwa Addax(バルワ・アダックス)のドライバーとしてGP2アジアシリーズを2戦走ると、2010シーズンはそのまま同チームからGP2シリーズに再参戦し、5勝を挙げて総合2位でフィニッシュした。

2011シーズン、チェコはザウバーF1と契約して史上5人目のメキシコ人F1ドライバーとなり、夢を遂に現実に変えた。また、デビューレースの開幕戦オーストラリアGPで見事なタイヤマネージメントを見せてワンストップ戦略を完遂して7位でフィニッシュし、いきなり注目を集めることにも成功した。

そして、チェコは続く2012シーズンのマレーシアGPで初表彰台を記録する。10番グリッドから決勝レースをスタートさせたチェコは素晴らしい走りでフェルナンド・アロンソに続く2位表彰台を獲得し、ザウバーにプライベーター時代ベストリザルトをプレゼントした。

2013シーズン、チェコはマクラーレンへ移籍したが、マシン(MP4-28)のパフォーマンスが伸びず、苦戦を強いられてしまう。結果、11月の時点でシーズン終了後にチームから離れることが発表され、のちに2014シーズンはフォース・インディアで戦うことが決定した。

フォース・インディア移籍後、チェコは同チーム(チーム名は数回変更された)が誇るドライバーとして活躍を続けることになり、2016シーズンと2017シーズンにはキャリアベストとなるドライバーズチャンピオンシップ総合7位を記録した。

F1昇格後、チェコは10シーズンで表彰台10回・ファステストラップ4回を記録し、チームメイトよりポイントが少なかったのは3シーズンだけという安定した成績を残してきたが、ハイライトは2020シーズンに記録されたサヒールGPでのキャリア初優勝だ。

同GPのチェコはオープニングラップで接触し、最後尾から2周目に入ったが、そこから素晴らしいドライビングを見せてキャリア初勝利を記録した。また、2020シーズンのチェコはキャリアベストとなるドライバーズチャンピオンシップ総合4位も記録。自己最高のシーズンを送った。

最高のシーズンを送ったチェコは、ポテンシャルを最大限に活かす能力を認められ、2021シーズンにレッドブル・レーシングのシートを獲得。

マックス・フェルスタッペンのチームメイトに抜擢されたチェコは、1勝・表彰台5回を記録してドライバーズチャンピオンシップ総合4位を記録するなど、その価値を幾度となく証明した。

新加入のチェコにとって、RB16Bの習熟を求められたシーズン序盤は簡単なスタートではなかったはずだが、新たな環境への適応期間だったにもかかわらず、開幕5戦でトップ5フィニッシュを4回記録した。

チェコの2022シーズンが本格的に勢いづいたのは、アゼルバイジャンGPだった。このレースでチェコはまたも波乱の展開を最大限活用し、ルイス・ハミルトンとの緊迫したスタンディング・リスタートバトルを制してレッドブル・レーシング移籍後初勝利を挙げた。

その後、フランスGPでも3位に入って再び表彰台フィニッシュを飾ったチェコは、第5戦シュタイアーマルクGPから第15戦イタリアGPまでコンスタントにトップ5フィニッシュを重ねていった。

イタリアGP終了後に何かが噛み合い、それまで探し求めてきたスイートスポットをついに見出したチェコは、トルコGPでのシーズン3回目の表彰台を獲得すると、アメリカGPと母国メキシコGPでも歓喜の3位表彰台を獲得した。

しかし、チームにとってチェコ最大の見せ場となったのは、最終戦アブダビGPだった。周回数を重ねたタイヤで素晴らしいディフェンスを見せてルイス・ハミルトンのアタックを何回もしのいだチェコのパフォーマンスは、マックス・フェルスタッペンにハミルトンとのタイム差を取り戻して最終的に初タイトルを得るまでの道筋を用意した。

真のチームプレイヤーながら、強烈な速さと優れた頭脳を備えているチェコのレッドブル・レーシング2シーズン目は、さらに多くの記憶に残る瞬間を生み出すはずだ。